朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
記憶を取り戻す為に。
咲良の部屋に。
*大翔side*
コンコンコン。
咲良の部屋のドアを桃がノックした。
「はい……。」
小さく可愛らしい声。
その声を聞くだけで、咲良が愛しく思う。
桃は、ゆっくりとドアを開けた。
その手は、震えていて。
あぁ、こいつも怖ぇんだな。
って思う。
俺たちは、咲良の部屋に入る。
「咲良……?」
桃は、遠慮ぎみに咲良の名前を呼ぶ。
「あ、桃くんと大翔くん。」
ふわり、
まるで、花が咲いた時の様な可愛らしい笑顔。
だけど、どこか落ち着いていて。