朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

「本当は、思い出しそうなんでしょ?」

桃の顔は、見えないが声色は真剣そのもので。

俺の顔は、強ばる。

「っ、」

咲良は、泣きそうな顔をした。

「……うん、思い出しそう。
でも、思い出すのが何でか凄く怖かった。
心底怖い…………っ!」

「っ、」

俺は、歯を食い縛った。

咲良の顔があまりにも辛そうで。

良心が痛む。

「咲良。咲良が怖いのは…… 「止めてっ!」 ……。」

「止めてっ!言わないでっ!」

咲良は、声を荒げた。

< 152 / 299 >

この作品をシェア

pagetop