朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
「咲良が怖…「止めてよっ!」 怖いのは……「止めてってば!」 この環境が変わる。
そうでしょ?」
咲良は、息を切らし必死に止めたが無駄だったようだ。
「記憶が戻ったら、皆にどんな顔をすれば良いのか解らない。とか、思ってるんでしょ?」
「っ」
図星だったのか、なにも言わない咲良。
「咲良。大丈夫だよ、僕達は何も言わない。責めない。だから、そろそろ前の咲良に戻ろう?」
ね?、っとまるで幼い子供をあやすような声色。
「………本当は、思い出したい。
少しだけ出てくる映像のように皆で笑い合いたい。
笑顔が見たい。
もう、境界線を壊して私も皆の所へ………っ、行き、たい!」
目に涙を溜めて訴える咲良。
「咲良。俺もお前の笑顔が見てぇ。
だから、早く記憶。
戻そうぜ?」
俺は、咲良を見つめた。