朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
そっかぁ。
1人は……寂しいな……。
「なんや、1人で見るのが寂しいんか?」
「なっ!別にそんな事ない!」
新太は、意地悪な顔をする。
ニヤッて感じ。
図星だったので、私の顔は多分真っ赤だろう。
凄く、顔が熱く感じた。
「ハハッ。はいはい。でも、俺が一緒について行くわ」
さっきの意地悪な顔とは反対に微笑んで言う。
「えっ。本当!?」
私は、恥ずかしくて付せていた顔をバッと上げた。
「あぁ。ほんま、ほんま。」
ニカッと白い歯を見せて頷く新太。
私は、途端に笑顔になる。
「やっぱり、寂しかったんや」
するとまた、意地悪な顔をする新太。
「だ、だからー!」
私が言い訳しようとすると……。
「あれ?何、言い合いしてるのー?」
と、柔らかく少し高めの声が聞こえた。
この口調と声は…………。
「桃君………と皆!」