朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
「ちょ、ちょっと待って桃。咲良は物じゃないんだよ?」
俺は、桃の言ったことを理解してないかのように言う。
……本当は、解ってるくせに……。
こういう所が俺のズルいところだ。
弱い奴……。
「隆太も、解ってるでしょ?」
やっぱり、桃にはバレてるなぁ……。
まぁ、“当たり前”か……。
「……そう、だね……。」
皆…………皆が、咲良の事好きなんだよなぁ……。
「皆も自覚…………してるでしょう?」
桃は、俺たちを見渡した。
「あぁ……そうやな……。」
新太は、逆に笑顔だ。
……作り笑い……か。
大雅と大翔は、頷いている。