朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

「ちょ、ちょっと待って桃。咲良は物じゃないんだよ?」

俺は、桃の言ったことを理解してないかのように言う。

……本当は、解ってるくせに……。

こういう所が俺のズルいところだ。

弱い奴……。

「隆太も、解ってるでしょ?」

やっぱり、桃にはバレてるなぁ……。

まぁ、“当たり前”か……。

「……そう、だね……。」

皆…………皆が、咲良の事好きなんだよなぁ……。

「皆も自覚…………してるでしょう?」

桃は、俺たちを見渡した。

「あぁ……そうやな……。」

新太は、逆に笑顔だ。

……作り笑い……か。

大雅と大翔は、頷いている。

< 169 / 299 >

この作品をシェア

pagetop