朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

幼い私はそのまま倒れて、新太に馬乗りされる。

そして、思いっきり殴られた。

「っ、」

あまりの痛々しい音に、私は顔を歪めた。

『なんでっ!なんでっ!俺だって頑張ってる!皆、なんでっ……!……なんで解ってくれないんだよっ!』

苦しそうに泣き叫ぶ、新太。

『解ってる。解ってるよ。新太、頑張ってるもんね?大丈夫、大丈夫だから。』

まるで、幼い子をあやすように。

涙を拭くように。

新太の頬を撫でる幼い私。

< 216 / 299 >

この作品をシェア

pagetop