朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
あぁ、思い出した。全て。
……皆、皆が大人に。
大人になりすぎていたことに。
『皆、ごめんね。』
記憶が戻るって、なんだか新鮮だな。
そう思うと、吸い込まれるように私は、目を開いた。
「あ、れ?」
起きた……?
「咲良……!」
お母さんが駆け寄る。
その後に、皆が来る。
「お母さん……!」
私はお母さんにギュッと抱きついた。
「全部、全部。思い出したよ。」
「え……?」
「本当の記憶を。」
私は、ニッコリ微笑んだ。