朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

「あの頃は、幼かったからただ叫ぶ事しか出来なかったんだよ。

大雅は、人を見捨てるような事はしない。

そんな、酷い人じゃない。

優しい人だよ。」

ゆっくりと、丁寧に話す。

「咲、良……っ!」

大雅は私にしがみつくように、私の名前を呼ぶ。

あぁ、泣いているんだ……。

大雅にゆっくりと、離れた。

次は、隆太。

「隆太。」

ビクッと、肩を震わせた隆太。

私は、隆太を抱き締めた。

「隆太、“言葉”には人を傷つける言葉がある。

それは、悪いことだけど隆太は悪くない。

私の親友を、殺してないよ。

それに、大人になろうと背伸びしなくていいよ。

失敗は誰でもするものだから。」

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