朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

“一番年上だから。”

そんな事、気にしなくていいから。

「咲良……ありがとうっ。」

涙声になりながらも、しっかりとお礼を言う。

「ううん……。」

と、私は隆太から離れた。

「桃……。」

今度は桃に近づく。

そして、また抱き締めた。

「桃、大丈夫。私、怖くなかったから。

驚いただけだったの。

大丈夫、子供っぽくなろうとしないで。

桃は、凄く大人だった。
私達の中で一番。

それが、桃の長所だよ。」


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