朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
「兄貴、姉貴……早く起きてくれよ。
咲良ちゃんが、待ってるから……。」
俺は、ポツリと呟いた。
すると、兄貴の左手がピクリと動いた。
俺は、バッと兄貴を見た。
「兄貴!?」
すると、兄貴はゆっくり目を開く。
「お兄ちゃん!?」
亜美も、駆け寄った。
「な、ナースコール!」
と、ボタンを押そうとしたが兄貴に腕を掴まれる。
「咲、良を。
幸、せに……
して、やってくれ……。」
ゆっくりと掠れた声で悲しそうに話す兄貴。
「何で、そんなこと言うんだよ……。
兄貴と姉貴と咲良ちゃんで。
一緒に暮らすんだろ?」
俺は、兄貴を見つめた。
兄貴は、フルフルと軽く首を横に振った。