朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

だけど、もがき苦しむ兄貴。

「医者は……!医者は……まだなのか!?」

俺は、焦りながらバッと亜美を見る。

「まだ、来ない……!」

亜美も焦っていた。

すると、ガシッと腕を捕まれた。

。見ると、兄貴が俺の腕を掴んでいた。

「っ、はぁ……はぁ……

咲、良を…………俺、達の、宝を。

……た、のんだ……ぞ…………。」

最後は、もう聴こえないぐらい小さい声で。

泣いていた。

ピー!

音が鳴り響く。

機会の画面は、“0”を表示している。

「あ、あ……

っ!」

声に出ない程の悲しみが襲う。

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