朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
その、兄貴が俺の目の前で。
娘の幸せを願いながら死んだのだ。
声が出ない。
それぐらい悲しい。
どうせなら、どうせなら。
俺が、死んでも良かったんだ。
兄貴は、家族を守って幸せな人生を送るはずだったんだ。
「っ、兄貴……っ。」
でたのは、たったその言葉だったけど。
その言葉には、色んな意味が含まれていた。
兄貴、ありがとう。
兄貴、ごめん。
兄貴……。
絶対に、俺が。
咲良ちゃん……いや、咲良を幸せにしてみせる。