朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
絶対にだ──────。
その翌日。
姉貴も、兄貴を追うように亡くなった。
「ねぇ、佐久真。」
亜美は、姉貴を見ながらポツリと呟く。
「何だ……。」
「“俺”、咲良を育てる。
……佐久真も?」
驚きは、しなかった。
一人称が、変わっていても。
それが、亜美の“勇気“なんだろう。
強くなろうと、決めたんだろう。
「あぁ。」
俺は、はっきりと言った。
この命が無くなろうと。
大切な人が犠牲になろうと。
自分の人生が狂ったりしても。
この子を、愛し守り続けよう……。
*佐久真sideend*