朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
「……大翔と、これからも。
仲良くしてやってくれ。」
その顔は、もう立派な“父親”の顔で。
大翔は、幸福者なんだなぁ……と実感した。
「うん。解りました。」
と、返事をするとゆっくり笑顔になったおじさん。
「ありがとう。」
*
理恵さんに案内してもらって来た、大翔の部屋の前。
ノックを3回する。
「……どうぞ。」
すると、奥から低い声が聴こえた。
カチャ……と、ゆっくり部屋に入る。
「お邪魔します……。」
と、大翔を見る。
大翔は、ベッドに座っていた。