朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

「……大翔と、これからも。

仲良くしてやってくれ。」

その顔は、もう立派な“父親”の顔で。

大翔は、幸福者なんだなぁ……と実感した。

「うん。解りました。」

と、返事をするとゆっくり笑顔になったおじさん。

「ありがとう。」



理恵さんに案内してもらって来た、大翔の部屋の前。

ノックを3回する。

「……どうぞ。」

すると、奥から低い声が聴こえた。

カチャ……と、ゆっくり部屋に入る。

「お邪魔します……。」

と、大翔を見る。

大翔は、ベッドに座っていた。


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