朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
「咲良…?」
隆太が、私を呼んだ。
このとき、何時もなら抱きついていた。
だけど、隆太の横を通り抜けてパタパタと走っていったそうだ…。
「咲、良…!」
皆は、唇を噛み締めて目に涙を溜めていた。
*
何て、酷いことをしたんだろう。
隆太には、期待と希望を失わせた。
「………新太、ごめ、んね………。」
私は涙を流す。
「…っ、ええんや。
大丈夫やって。俺達、咲良を恨んだりしてへんから。」
優しく、頭を撫でてくれる新太。
「ありがとう…。」