朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

「なぁ、帰る前に公園寄っていかん?」

「うん…?」

じゃあ、行こう。

そう、笑って手を握ってくれる。

新太の手は、何だか冷たかった。



私達は、病院近くの小さな公園に来ていた。

そして、ベンチに腰をかけた。

葉は、黄緑や緑から少しずつ赤や黄色…早いものは数枚枯れ葉になっている。

「………なぁ、咲良?」

ボーっと、景色を見ていると新太に声をかけられた。

「…何?」

私は、新太の顔を見る。

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