朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
「なぁ、帰る前に公園寄っていかん?」
「うん…?」
じゃあ、行こう。
そう、笑って手を握ってくれる。
新太の手は、何だか冷たかった。
*
私達は、病院近くの小さな公園に来ていた。
そして、ベンチに腰をかけた。
葉は、黄緑や緑から少しずつ赤や黄色…早いものは数枚枯れ葉になっている。
「………なぁ、咲良?」
ボーっと、景色を見ていると新太に声をかけられた。
「…何?」
私は、新太の顔を見る。