朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
幸せの道。

***

――随分、長い年月が経った。

あれから、6年。

随分と長かった。

だけど、その中に、沢山の事があった。

将来に、不安も持った。

皆が、夢を追い続けている中、私だけが残されている様で。

だけど、新太にも、プロポーズされて………凄く嬉しい。

そして、今日。

お母さん達が、釈放され私達の結婚式だ。

私は、大きな扉の前にいた。

「お父さん、今までありがとう。

私の為に……」

「馬鹿、まだ泣かすなよ!」

と、震えた声で言う。

私はくすくすと、笑った。

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