朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

桃の方を見ると、“ありがとう”と口パクで言っていた。

「お菓子パーティーかぁ。ええな!やろうや!」

新太は、やる気満々だ。

「………お菓子………」

「………甘さ控えめなら……」

「楽しそうだよね。やろうか」

と、皆は承知してくれた。

「よ、良かった……」

私は、ホッとした。

「どんなん作ったんや!?」

凄くニコニコテンションが高い新太。

なぜに?

「えっと……フランス菓子……とか……」

「フランス菓子!?咲良、フランス菓子が作れるの!?」

桃は、とても驚いている。

「う、うん。私のお父さん……小さいフランス菓子専門店で働いてるから。」

すると、大翔が

「ガサツな、お前がフランス菓子とかあり得ねぇ」

と、真顔で言ってきた。

カチンっ。

「はぁ!?一緒にご飯作ってるから解るでしょ!?」

ガサツって、何よ!

皆よりは、出来ると思うぐらいよ!

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