朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

なんて、桃にベタぼれだ。

まぁ、loveじゃないけど……。

「そうやな!じゃあ……お菓子パーティーの始まりや!」

と、新太が言う。

『『イエーイ!』』

と、次々に皆がお菓子を食べていく。

「うまっ!咲良、才能あるんちゃうか!?」

と、食べかけのマカロンを持ちながら話す新太。

「新太……言い過ぎだよ」

新太に、褒められ照れる私。

なんか、お父さんの気持ち……解るな。

食べてる人の笑顔を見るだけで幸せになれる。

チョンチョン。

後ろから、服を少し引っ張られた。

後ろを見ると、大雅がいた。

「大雅………?どうしたの?」

私は、シュークリームを持つ大雅に聞く。

「咲良……は、食べないの………?」

少し首を傾げる大雅。

あ、そういえば、私食べてないなぁ…。

「食べるよ!」

「じゃあ………」

すると、大雅は近くにあったマカロンを取り、

「……………あーん…………」

と、そのマカロンを私の口元に近づけ、

そう言ってきた。



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