朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

“料理とか洗濯とかやってて、女子みてー!”

“気持ち悪っ!”

周りの男の子からはそうからかわれて。

女の子も、ヒソヒソと、

“あれだけ上手だったら私ら、女の子じゃないみたい”

“格が違うからね。どうせだったら女の子に生まれれば良かったのに”

そう、俺を嘲笑う。

パリーンッ!

高い音が耳に、届く。

「っ!」

拭いていたお皿を落としてしまった。

「…どうしだの……!?」

慌てて来た大雅に、苦笑いをする俺。

「手が滑ってお皿が落ちちゃっただけだよ。」

「…っ、怪我はない!?」

眉を下げ心配そうに見てくる大雅。

「大丈夫。片づけるね。」

と、俺はほうきを取りに行く。

……完全に昔のことを思い出してた。

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