朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
倒れるあの子。
俺は、そのままあの子を殴った。
女の子なのに。
「なんでっ!なんでっ!俺だって頑張ってるっ!皆、なんでっ!…………解ってくれないんだよっ!」
俺は、泣きじゃくりながら叫ぶ。
あの子は、殴ったのにも関わらず優しく俺の頬を撫でて。
「解ってる。解ってるよ。新太、頑張ってるもんね。大丈夫、大丈夫だから。」
その子も、泣いていて。
あぁ、俺、何してるんだろ。
八つ当たりじゃないか。
「っ、ごめんなっ、ごめんなさい!」
俺は、あの子を抱き締めた。
その子は、フルフル、と。
首を横にふる。
「大丈夫。新太のせいじゃないから。大丈夫。」
その小さな手が、俺の頭を撫でた。
でも……俺のせいなんだよ……。
*新太sideend*
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1人の少年は、少女を傷付けた罪に悩まされていた。
少年も少女も悪くはない。
だが、少年は自分のせいだと自分を責めた。
そして、自分の体を恨んだ。
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