朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
「庇うとかじゃなくてっ、喧嘩は駄目なのっ!」
段々、視界がぼやけてくる。
鼻の奥が痛い。
「皆っ、傷ついてほしくないのっ!」
私は、涙を流した。
「っ、」
大翔は、気まずそうに顔を歪める。
「……フフッ。仲良いよね……?」
大雅は、笑ってそう言った。
「大雅……どうしたんや……。」
すると、顔を少し眉を潜めた。
「どうした…………?本当は皆知ってるでしょ?」
「何が……「咲良のことだよ……。」…………」
まるで、“その言葉は、言わせない”とでも言うかのように。
大雅は、新太の言葉を被せて言った。
…………何の話なんだろう。
私に関わることなら。
私だって知ってるはずなのに。
「初めから。勘づいていたでしょ……?」
まるで、皆を嘲笑うかのように言う大雅。
「大雅。」
すると、隆太が怖い顔をして大雅を呼んだ。