朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
「……何?隆太だって知っていたでしょ……?」
「大雅、それ以上言うな。」
隆太は、真顔で大雅に言う。
いつも、笑顔なのに。
怖いよ……。
「……何でっ、私の名前が出ているのに……何も知らないの?皆は何を知っているの!?」
私は、“不安”に襲われる。
私だけ知らないって…………
嫌じゃない。
「咲良。大丈夫。」
桃が、私を抱き締めた。
「大丈夫。焦らなくて良いよ。」
ふわっと香る石鹸の匂いが、鼻をくすぐらせる。
と、共に安心した。
「うっ、クズ……桃ぉ。」
私は、桃の服をギュッと握る。
ジワッと。
私の涙が桃の服に染み込む。