朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

知り合いだったら、安心出来るだろうけど……。

全然、会ったこともない人が集まったんだし…。

「ねぇねぇ、皆は何歳なのー?」

シーンとしてる中、桃君がニコニコしながら言ってきた。

「えっ。じゅ、16歳です……」

私は、おずおずと言う。

「そうなのー?僕もだよー!」

えっ。年下だと思った。

私は驚く。

「あー。僕の事、年下だと思ったでしょー!」

と、頬を膨らます桃君。

「えっ…あっ、ごめんなさい……」

図星だった為、言葉が詰まる。

「ううん!何時もの事だから大丈夫!」

っと、また笑った桃君。

その笑顔にホッとする私。

「俺は、18やでー」

桃君とは、少し違う白い歯を見せて笑った新太君。

あれ。

「年上なんですね」

「なんや、同い年やと思ったんか?」

と、私を見てきた新太君。

「はい」 

そう素直に言うと、

「ハハッ。素直やなぁ」

って、笑われた。

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