朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
ごめんなさい。
じゃあ……。
*隆太sibe*
「桃、咲良寝た?」
「うん、グッスリ。」
咲良の顔を覗いて確認する桃。
咲良が、寝てくれて良かったと思う。
……話ができるから。
「大雅。」
「……何……?」
いつも通りの大雅に、何故か焦ってしまう俺。
「大雅が言おうとしている事は、皆。勘づいている。いや、もう解っているよ。」
「…………じゃあ、咲良に全部言った方が良くない……?」
大雅は、俺をさ見つめてくる。
「でも、咲良が全部を思い出してから言った方が良い。何も解らないまま言ったって混乱するだけだ。」
俺達の為にも。
咲良の為にも。
今じゃないんだよ。
「………………思い出す………………?咲良は、今思い出そうとしている。けど、もし思い出さないままこの監禁が終わったら?それこそ駄目じゃない……?」
…………確かに、大雅の言ってることも一理あるけど。
「その時は。その時だよ。今を考えなきゃ。先(未来)を見すぎちゃ駄目だよ」