朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

大雅の部屋のドアを開けると、皆がいた。

それに、安心したのか。

それとも、不安になってしまったのか。

涙が、ポタポタとこぼれ落ちた。

「どないしたんや!」

皆が駆け寄ってきた。

「…………“また”、咲良の記憶が無くなっちゃった……。」

そう、残酷な言葉を発すると皆は唖然とした。

「う、そだ。」

隆太は、苦しそうに顔を歪ませた。

皆も、顔を伏せている。

「皆……咲良の部屋に来てくれる?」

そう聴くと、首を縦にふってくれた皆。

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