朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
涙だって、拭いた。
笑顔だって作った。
目だって赤くなってない。
「……どうして?」
僕は、無理やり口角を上げる。
ばれないように。
もう、咲良。
いや、皆が傷つかないように。
咲良は、僕の頬を触った。
「凄く、顔が悲しそうだよ?無理、しないで。」
「どう、してっ…………」
どうして、解ってしまうんだろう。
どうして、咲良はこんなにお人好しなんだろう。
咲良が、愛しくて好きで好きで堪らない。