朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。

涙が、止まらない。

視界がぼやけて、見えにくい。

好きになっちゃいけないんだよ。

駄目っ、なのに……。

「泣かないで……。」

重なってしまう。

全部。

肩をポンッと軽く叩かれた。

振り向くと新太がいた。

首を横にふられた。

それは、“タイムオーバー”の印で。

僕は、後ろに下がった。

泣くなんて……カッコ悪いなぁ。

咲良に、カッコ悪いところを見せちゃった。

咲良は、人を馬鹿にしない人だけど。

やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。

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