朝、起きたら5人の男の子と一緒に監禁されてました。
「も、桃は!?桃は!?」
「部屋だ……」
俺は、急いで桃の部屋に向かう。
ドアを開けると、そこには隆太とベッドで寝ているように見える桃。
「隆太、桃はどないなったん!?」
「……気絶してるんだと思う。息もしてるし心臓の音もちゃんと一定のリズムだし脈も大丈夫。」
“生きている”
そう確信して、俺はホッとした。
「…………隆太。」
「何?」
隆太は、桃に布団をかけていてこちらを向かない。
「お前は。昔のことを後悔しとるか?」
ピタッと止まった体。
隆太は、こちらを向く。
その瞳は、もの凄く揺れている。
「……後悔、してなければ今。こんな話にならないよ。」
「……そうやな。ごめんな!変なこと聞いてもうて。」
「いや、大丈夫だよ。…………新太はどう?」