冬のアイスクリーム
[ドアが開きますご注意ください。]
機械的な声が言い終えたと同時にドアが開く。



来た。あの人だ。

この人は単純に私しかいなかった車両に入ってきた人なのかもしれない。
けれど私にとっては違う。特別。
私はなんとも言えない表情でその人をみる。
けれどその人は名前もしらない、赤の他人。ただ、格好から察するに学生ではなく社会人なのはわかる。

私はそんな何も知らない " 大人 " に気が惹かれていた。
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