冬のアイスクリーム

ﾋﾟｶｯ！
ゴロゴロ！

彼と二人きりの電車の中激しい光と音が響いていた。
その重い空気を変えようと彼からはなしをきりだしてくれた。

「雷怖くない？大丈夫？」

「はい！一人ではないので大丈夫です！」
その言葉を言った瞬間しまった！と思った。急に恥ずかしくなり何も喋れなくなった。
彼はそんな私を見てクスクス笑っていた。
「そっか！俺もかも(笑)」
そんな会話が一言二言続き二人で笑いあっていたところ電車が動き出した。

「動きましたね！」

「そうだね！良かった！」

そうこうしてるうちに最寄駅についた。

「では、私はここなので！お仕事頑張ってください！」

「ありがとう！君も頑張ってね！………………………………架奈ちゃん……。」
名前が言われると同時にドアが閉まったため、私には彼が読んだであろう私の名前に対して気づくことすらできなかった。