裏ヤン先生に愛されます
「ちょっと待って!?遊園地のとき初対面だったよね?」
「あぁ。そうだけど?突然話しかけて、へらへらしてもきもいだろ。
言ったじゃん。一目ぼれだって」
「あー…」
理解してくると、頬がどんどん赤くなってきた。
「そういうカオ。俺だけにすればいいのに」
類の手は大きい。
ごつごつしていて、とても頼りになりそう。
「…あいら。絶対に奪うよ」
「ちょっと待ってや!!!!」
奏平が、屋上に飛び入ってきた。
「あんなぁ。あいちゃんにべた惚れ過ぎんで!!!」
「わぉ。コイツがガードマンか」
「何やと!?俺はあいちゃんの許嫁や!」
「ふぅん?そういうのを有利にしているだろ。だけどな。許嫁なんて、奪えるんだよ」
(それって、あたしもセンセーを奪える…?)
「待って!私もそれだったら、類君を奪えるかも知れないもん!」
優衣が突然姿を現した。少しだけ涙が滲んでいた。