裏ヤン先生に愛されます
夏の真っ最中
それから、3ヶ月。
もう8月になりました。
センセーの家に泊まりに行くのは、日課となっていた。
お兄ちゃんもまた、外国に行ってしまったし。
奏平は寂しげな素振りを見せなかった。
「あいちゃん、皆で海行けへん?」
「行きたい!!」
「夏休みもそろそろだからねぇ」
奏平の横から、ひょこっと優衣が現れた。
「あ、あいらちゃん。私、彼氏できた」
「えぇ!?」
「類君のお友達で、めっちゃイケメンなの。
その人も海に連れて行っていい?」
「いーよ。えとあたしも…」
優衣には、センセーと付き合ってるとだけ教えた。
許嫁で3年後別れることは、言っていないけど。