裏ヤン先生に愛されます


「あ…、そしたらセンセー退職に…」

「いーよ。別に。俺、変装すればいいじゃん」

「ま、まさか…。あの不良に…?」

「当たり前だろ。あれ、一応茶髪のズラだったし」

「え!!?」


センセーが怪しく微笑んだ。


「大丈夫、お前が他の男を見ないように、ちゃんとイケメンになって行くから」

「いや、センセーは元からイケメンだけど…。

変装頑張ってね…?」

「任せろ。そんで今日は、家に夜ご飯つくりに来て」

「はぁーい」


センセーの家の合鍵を貰うと、あたしは先にセンセーのお家に行った。

毎日の日課となってからは、この家に入るのも緊張しない。

「センセーってば、また散らかしてる…」

乱雑になっている雑誌を拾い集めて、元の場所に戻すと。

一枚の写真が落ちてきた。


< 106 / 212 >

この作品をシェア

pagetop