裏ヤン先生に愛されます


「…これが元カノさん」

その写真には、若い頃のセンセーが写っていた。

それに彼女さんと、手を繋いでいる。

(…複雑な気分だけど。今の彼女はあたしなんだ。

センセーの知らない顔を、元カノさんが知っていても。

あたしがこれから、知っていけばいいんだよね…)

何かの気持ちを押し殺した。

そして、またその写真を雑誌にはさんでおいた。


言われた通り、夜ご飯を作り始める。

(今日はポトフと、ロールキャベツでいっか…)

煮込んでいる途中、ケータイが光った。


「あ、もしもし?」

「「あいちゃん?どこにおるん?」」

「いつも通り、センセーの家だよ?」

「「あいちゃんの両親、帰ってくるみたいやで!!」」

「え?」


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