裏ヤン先生に愛されます


次の日、学校へは行かなかった。

とても気分が晴れなかった。
明後日は海なのに。そんな気分になれない。

(仕事ってあたし達のためだったのに…。

感謝も出来ないまま…)

後ろためたさが、ずっと心残りだった。

食欲もなくて、一日中布団に寝転がっていた。

(苛められていても、学校には行っていた中学時代。

なのに親が死ぬってこんなにも辛いんだ…)

ぼんやりと天井を見上げても、もう涙が出なかった。

お兄ちゃんは現実を受け止めれず、外国へ旅立ってしまった。


突然睡魔はやってきて、身体が動かなくて。

そのまま瞼を閉じた。



「…あいら。あいら」

「…ん?」

「起きたか…」


そこにはセンセーがいた。

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