裏ヤン先生に愛されます
オレンジの青春
その後の放課後は、部活体験だった。
「あいらちゃんは、何の部活にするの?」
「え、えと…」
奏平を好きだと聞いてから、優衣に対してどぎまぎしてしまう。
(…ずっと傍にいた存在だもん。
ちょっと複雑な感じ…)
「あいらちゃんは、きっとテニスとか似合うよねぇ。
あとは、バスケとかもいいなぁ」
「あ、あのね。あたしはサッカー部のマネージャーがいいなぁって」
「えー…、それ私もなのに…」
段々分かってきた、優衣の性格を。
「ねぇ、あいらちゃん来たら私落ちちゃうかもじゃん。
他の部活のマネージャーでもいいでしょー?」
「…それは」
「あー、ごめんな?あいちゃんは、ずっとサッカー部のマネージャーを志願しててん」
奏平が合間を見計らって来てくれた。
それに不機嫌になる優衣。