裏ヤン先生に愛されます
部屋に戻ると、奏平はすぐに布団に入った。
あたしも入ろうとしたけど、センセーの顔を覘いた。
(センセーの寝顔って、まだ幼い子供みたい)
あたしも布団に入った。
そしてすぐに眠りに着いた。
次の日、皆ロビーに集合したけど、優衣と虎安クンの空気がめっちゃ悪い。
「…どうしたの?」
「昨日もめてた、明け方までずっと…」
優衣が呆れ顔で言って、早々とバスに乗り込んだ。
(もう家に帰るのに…こんな空気で…)
「僕と優衣は別れたんだ。彼女を利用していたこともちゃんと、話したから。
すっきりしたよ」
「…虎安クン」
虎安クンと、来週の土曜日彼女を探しに行く。
(正直ためらいはある。だけど…やっぱりこれはセンセーのためでもあるんだ)
あたしもバスにのると、センセーが横に座った。
「いいだろ?」
相変わらず変装はしていたけど、カッコいいなって思った。