裏ヤン先生に愛されます


部屋に戻ると、奏平はすぐに布団に入った。

あたしも入ろうとしたけど、センセーの顔を覘いた。

(センセーの寝顔って、まだ幼い子供みたい)

あたしも布団に入った。

そしてすぐに眠りに着いた。

次の日、皆ロビーに集合したけど、優衣と虎安クンの空気がめっちゃ悪い。

「…どうしたの?」

「昨日もめてた、明け方までずっと…」

優衣が呆れ顔で言って、早々とバスに乗り込んだ。

(もう家に帰るのに…こんな空気で…)

「僕と優衣は別れたんだ。彼女を利用していたこともちゃんと、話したから。

すっきりしたよ」

「…虎安クン」

虎安クンと、来週の土曜日彼女を探しに行く。

(正直ためらいはある。だけど…やっぱりこれはセンセーのためでもあるんだ)

あたしもバスにのると、センセーが横に座った。

「いいだろ?」

相変わらず変装はしていたけど、カッコいいなって思った。

< 143 / 212 >

この作品をシェア

pagetop