裏ヤン先生に愛されます


「…眠いなら寝ろ」

「んー…」

あたしは目を少し擦った。

周りがセンセーを見ている。それも、引き気味で。

何せ不良みたいなんだから。

(いや…不良だもんね)

ポスッとセンセーの肩にもたれかかった。

「センセー…」

「起こすから安心しろ」

どこまでも優しい声がした。

あたしの眠りに落ちるまで、その声が響いていた気がした。






それから家に着くと、センセーにバイバイをした。

家では1人で、センセーの家に泊まればよかったと思った。

だけどそんな寂しさもすぐに消えた。

「あいちゃーん!遊びに来たでー」

奏平が遊びに来てくれた。そして類と真希もいた。

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