裏ヤン先生に愛されます
家に帰ると、類がいた。
センセーはもういないことを知って、謝罪してきた。
「ごめんな」
「ううん、いいの。あたしが無知だったから」
「…言い過ぎた」
「大丈夫だよ」
「泣いた顔してる」
そっと頬に触れた。あたしは微笑んだ。
「自分が情けなかったから」
「お前は悪くねぇよ」
類と和解して、その日は眠らなかった。奏平と類と3人で明け方までトランプをした。
「眠れない夜は、こうやって遊ぶのも楽しいなぁ」
奏平が目の下にくまを作りながら、苦笑した。
「確かに」
あたしも類も同意した。
「…何か、あっという間だったな」
類がぽつりと呟くと、あたしは窓の外を見上げた。
「うん…」