裏ヤン先生に愛されます


「3年なんて短いのよ。凄く…」

「そうだよね」

あたしも同意して、頷いた。

温かいお茶を飲むと、今は真夏だと気づく。

「あ、暑い?クーラー入れようか」

「ありがと」

「あと、うちのことは麻綾。それが無理なら、麻綾さんね」

「うん!」

笑顔で、彼女を見つめた。

(よかった、センセーの元カノが、麻綾さんで…)

「ていうか、狼クンとどういうので知り合ったの?」

「生徒と先生の関係で」

「っへ、じゃあさ。禁断の恋ってヤツをしてるわけ!?

何それ、めっちゃいいじゃんかー!!」

よくよく思えば、子供っぽいようにも見える麻綾さんはあたしよりも年上だ。

「なぁんだ、そっか。うちは禁断とかじゃないんだけど、

カレは年下なのよ」

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