裏ヤン先生に愛されます


「そうなんだ」

「うん、まぁ面白い人でね。狼クンと同じ、ほっとけない人だったのよ」

「…」

麻綾さんはとても、信頼できると分かった。

それであたしもどんどん打ち明けていった。

「まぁ、親はさ。子供より先に死ぬ運命なんだ。

それで時間が早いほど、子供は強くなるのよ。

あいら、あんたは強いわ」

にっと笑ってくれて、あたしもつられていた。

「そういうとこも、全部。どこかしら狼クンと似てるわ」

「そう…かな」

「そうよ、そう。あら、もう5時。電車とか少ないんじゃない?

友達とかいるなら乗せるから、帰りましょ?

話ならゆっくりまた今度しようよ。これメアド」

「ありがとう!」

その後、奏平と類と虎安クン。そして真希と合流。

車の中は大盛りあがり。

楽しい一日が過ぎ去っていった。

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