裏ヤン先生に愛されます


懐かしの故郷に帰ると、皆一息つきたいといっていた。

麻綾さんは、笑顔のまま京都に帰っていった。

虎安クンは、ずっと玄関に待っていてくれた。

「皆、本当にありがとう」

「打ち明けれた?」

「どんな話した?」

「家の中綺麗やったん?」

「奏平がうるさかったぞ」

また皆に質問されて戸惑ったけど。

とても楽しい日帰り旅行のような、ものだった。

1人、家に帰ると妙に寂しくなかった。

目を閉じれば、さっきの騒ぎ。

「…さぁて、今日はもう寝ようかな」

ふとケータイを開くと、センセーからメールが。

「あ、そういえば。電車の時から全然見てなかったな」

メールを開くと、

『信頼してるに決まってるだろ、馬鹿』

と書かれていた。

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