裏ヤン先生に愛されます
俺は久しぶりの彼女に会えた気がした。
そして泣きそうになるのを堪えた。
「じゃあな」
電話を切って、俺は明日の支度をした。
(…何も変わってなかったな)
まさかあいらが、彼女に会いに行っていたなんて。
俺は全く知らなかった。
そして、学校へ行くと、中々校長と話をつけれず放課後になった。
俺はあいらが、待っていないか心配をしながら。
ちゃんと校長に伝えた。
自分は秋に学校教師を辞めると。
俺は、学校を辞めたら、ちゃんと彼女のために正社員を探す。
そう決めていた。
そして、その日の夜。あいらともめた。
アイツが何かで怒っていたらしいが、俺の不良を続けているのを気にしていた。
家を出て行って、15分後。
奏平から連絡があった。
『せ、センセー!あいちゃんが…、攫われたんや!』
焦る声と、いやな予感が同時に俺を襲った。
また誰かを失うのは、もう嫌だ。
俺は無我夢中で、奏平の元へと走った。