裏ヤン先生に愛されます
幸せになってください
【あいら-return-】
あたしは、目が覚めると知らないところにいた。
「あれ…?」
辺りを見渡しても、そこには誰もいない。
ふと気づくと、倉庫の中だと気づく。
真っ暗で、縄で腕を縛られている。
(怖い…、センセー助けて…)
怖くて身体中が震えた。
だけど、助けを呼んでも誰も来ないだろう。
あたしは、声を出そうとした。
だけど案外寒くて、中々出ない。
「…あれ、目ぇ覚ましたぁ?」
そこには、明らかに不良の人だった。
「大丈夫だよ?キミは、おだて役なんだから。
アイツが来たら、解放してあげる」
「あっ、総長さま、来ました」
「もう着いたのかぁ…、じゃあ行くよ」
あたしの縄はほどかれないまま、外へ出された。
夜は月の明かりしかない、真っ暗なところだった。