裏ヤン先生に愛されます
甘い夜と緊張
「あいちゃん…」
「ゲームなら、お兄ちゃん。帰ってきてるし、久しいんだから。
遊んでて?」
「…夜ゆうたら危ないで?」
「大丈夫。真希もいるから」
「ならええよ」
(嘘ついちゃった…。こっそり真希にメールしとかなきゃ)
嘘をついたのに奏平は、疑わずに笑みを零した。
「にしても、あいちゃん。サッカー部のマネージャーなってや?」
「なりたいよ」
「俺、信じとる」
「うん…」
家に帰るまでの道のりは長い。だけど奏平といるとあっという間。
小さい頃はずっと、奏平がいればそれでよかった。
「奏平…ありがとう。今日は」
「ええで。また何かあったら言うてな?」
「うん。またおごってね」