裏ヤン先生に愛されます
そんな次の日、朝は奏平と一緒に登校。
「今日俺、彼女出来たらどうするん?」
「知らない」
「あいちゃんは冷たいやんなぁ」
奏平に彼女が出来れば寂しいよ。
だけど、ずっと傍にいたんだからいつかは、他の子と付き合うもんね…。
「奏平ってさ、今好きな人…とかいるの?」
「俺?んー…、あいちゃんくらいしかおらへんよ」
くしゃっと頭をなでられる。
「あいちゃん、不安になると正直になるやんね」
「…知らない」
無愛想にそっぽを向く。
こんなひねくれたあたしの傍にいたのが、ずっと奏平だった。
中学時代は苛められてたから。
高校はちょっと家から遠いところにした。
勿論奏平もついてきてくれた。
「そういうあいちゃんは、おるん?好きな人」
奏平は笑顔で聞いてきた。あたしは黙り込んだ。
「わかんない…」
「そうなんや」