裏ヤン先生に愛されます
委員会が終わると、部活だった。
勿論優衣も、マネージャー志願をしていた。
サッカー部は、奏平とセンセーがいた。
「マネージャーは、あいらだ」
すぱっとセンセーが言うと、優衣も諦めていたように笑った。
「あいらちゃん、頑張って!」
「うん、ありがと」
「いや、優衣も補佐としてやれ」
センセーが優しく言ってくれた。優衣は輝いた瞳で。
「先生…、私先生が好きになっちゃったかも」
ひそっとあたしに言ってきた。それを聞いて一気に血の気が引いた。
「だって、あいらちゃんは奏平クンでしょ?
だったら、私は先生と…」
ここで何か言えば、完璧にあたしの気持ちがばれちゃう。
(…そうか、奏平となんだ)
「…応援してくれる?」
優衣が言ってきたとき、何て言えばいいのか分からなかった。
「そう、だね…」
曖昧な返事を返すしかなかった。