裏ヤン先生に愛されます
あたしが離れたら…?
だけどあたし達は、とても距離が遠く感じた。
「あいら…俺は」
「センセー、俺はあいちゃんが好きなんや。
俺だって、幼稚園からずっと傍におるんや。
片時も離れんくて。
俺だって辛い。ずっと近くにあった存在がなくなんのは怖いんや」
奏平の辛い気持ちが、しみじみと伝わった。
(ずっと昔から、あたしを好きでいてくれた。
センセーは昔の彼女にすがりたいだけ…?)
「あいら、来いよ。俺と。ぜってぇ幸せにするよ」
「…センセー」
「だけど永遠にはきっと、一緒にはいてやれねぇ。
だから、犬賀。お前が幸せにしてやれよ。
…後、3年だけ俺にあいらの時間をくれ」
「…センセー、3年…?」
「俺には許嫁がいるんだよ。ソイツは…元カノの友達だ。
彼女のためにも結婚したい」