裏ヤン先生に愛されます


「…それじゃ。俺はコイツと行く。反論は無し」

あたしの腕をぎゅっと掴んで、引っ張った。

「っへ!?」

「あいちゃん!」

奏平が呼びかけたのを無視して、類はずんずんと進んでいった。

「あのぅ…どこに行くの?」

「…しらねぇ」

まさか、こんな事態になるなんて。

類と2人で遊園地巡り。

(後で、センセーのお説教と奏平の嫉妬が来るだろうなぁ)

「あれ。何?」

ふと前を見ると、少しだけ輝きを持った瞳をしていた。

見た先にはわたあめがあった。

「あれは甘くて美味しいよ」

そういうと、類はピンクのを買ってきた。

「一緒に食えよ」

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